Azure SDK for Java 0.4.6 long値のfilter BUG

Azure SDK for Java 0.4.6 では、Azure TableのプロパティをLong値で$filterした場合に、URL展開で数字の末尾の’L’が付かないという不備があります。その結果、MAX_INTより大きな値を条件にするとサーバーの処理がエラーになってしまいます。

この問題に気が付いたのは、0.4.4で、0.4.6でもまだ修正されていません。

修正して、Pull Requestを投げています。(2013/10/13)

#413 Long value filtering has error when value more than MAX_INT

Amago by takekazu, on Flickr

修正内容

edmType が、EdmType.INT64の場合に、値のpostfixに’L’を付けるように変更しました。

元の仕様

どこからこの’L’が出てきたかという話をチョットします。Azure Table REST APIは、OData の仕様に準拠しているのでリテラルの書式などはそれを見ると書いてあるはずです。ODataのPrimitive Data Typesでは、64bit整数は下記のように定義されていました。’L’ですね。

OData Primitive Data Types
Primitive Types Literal Form Example      
Edm.Int64 Represents a signed 64-bit integer value [-] [0-9]+L Example 1: 64L Example 2: -64L

odata.org 6. Primitive Data Typesより

念のため他のデータ型の実装も確認すると、Azure Tableでサポートされているデータ型でリテラル表記に癖があるEdm.Guid, Edm.DateTimeのあたりですは問題なさそうです。